部門間の壁を作る要因 とは?
部門間にてリーダー同士の仲が悪い。
コレって、あるあるですね。
いわゆるセクショナリズムですが、なぜ部門間には壁が出来てしまうのでしょうか?
部門間の壁を作る要因として次の5つをあげられます。
・相互の方針のずれ
・相手組織の能力・人手不足
・自己の連携構築力不足
・部門重視の制度
・心理的なわだかまり
考え方や認識は違っている
部門間でのトラブルが起こるのは、同じ会社の中であっても、部門ごとに使命や目標、方針や戦略などの意思決定の前提となる考え方や認識が違うためです。
2020年4月から中小企業でも働き方改革法案が施行され、残業の総量規制が行われています。残業はいかなる場合も月45時間までにおさえ、協定で定めた時間を超えない事こそ最も重要」と思っています。
現場としては、とにかく日々の売上や粗利、稼働を第一に考えてしまいます。
残業が発生しても仕方がないし、経費の処理なんて後回しです。
人事としては、残業時間の管理を意識して欲しい、と思っています。
従業員の残業時間には上限があり、社内で問題になるだけでなく、労基署から勧告を受けると一大事です。残業代もバカになりません。
経理は、とにかく書類の処理を早くして欲しいと思っています。
処理が遅れると取引先にも迷惑がかかります。仕事が進みませんし、イチイチ連絡するのも面倒です。
それぞれの部門が思っていることは、それぞれに正しいことなのですが、全体でみると主張がバラバラで噛み合っていません。
このような状態の会社の雰囲気はどんな感じでしょう?
楽しそうですか?
生産性や売上はどうでしょうか?
もしこの会社が自分の会社だったとしたら、あなたが社長だとしたら、どのように対応しますか?
部門間の連携に必要な3つのポイント
部門間がうまく連携するには3つのポイントがあります。
・会社全体でビジョンを共有する
・相手の立場に立って相手にとっての利益を考える
・ふだんから部門間の関係を良くするよう努力する
会社全体でビジョンを共有する
会社のビジョンを実現するためのものです。
現在、あなたの会社にそのようなビジョンはありますか?
また、会社のビジョンは全部門で共有されているのでしょうか?
部門間の連携を強化するには、まず会社のビジョンを実現しようと社員全員が思うことです。
そのためには、そのビジョンをトップが従業員に伝え続けることが大切です。
相手の立場に立って相手にとっての利益を考える
部門間の連携がうまくいかないのは、部門ごとに方針や関心ごとがずれていたり、戦略や課題が共有されていないことが原因です。
会社のビジョンを実現するためには、自部門の目標を達成するだけでなく、視座を高く上から俯瞰してみて、お互いの立場を考える必要があります。
同じ会社にいる以上、それぞれの部門は何らかの形で繋がっています。
他の部門がやったことが自分たちの部門に影響を与えることもあれば、その逆もあります。
自部門の事だけを考えるのではなく、他部門の成果が上がることで会社全体として成果が出れば、いずれ自分たちにも返ってきます。
それぞれの部門の役割を明確にし、長い時間軸で会社全体をどうしていくか、その中にあって自部門は、自分自身はどうしていくかを考えることが大事になります。
ふだんから部門間の関係を良くするよう努力する
部門間での情報共有は積極的に行えていますか?
もし部門間で連携出来ていたらどんな良いことがありそうか、会社の未来と繋がっているか、理想の姿を考えて見える化してみましょう。
どうやったら他の部門に貢献できるかを考えてみたり、いろいろなアイデア出しをするなど、
その第一歩として、まずはお互いを知り気軽に話し合う機会を持つことからはじめてみましょう。
チームビルディングを上手に進めるには
人材力・組織力・関係力、この3つのポイントを、バランス良く段階的に進めていくことがコツとなります。
人材力だけを一気に上げて、その後組織力を一気に上げて、というように進めていくと、バランスが悪くなり、メンバーが疲弊してしまうことも考えられます。
チームビルディングは一日にしてならず、です。
長期的な視点で考えていきましょう。
小さい組織だからチームビルディングは必要ない、という考えは間違いです。
なぜなら、小さい組織の方が、従業員一人ひとりの組織に対しての影響が大きくなるからです。
弊社では、最強のチームビルディングにより、組織の生産性を上げ離職率を下げるよう、その組織に最適なプロジェクトを、お手頃な価格で提案いたします。
組織の状態にお悩みがありましたら、まずは無料相談をご活用ください。
※本コラムは、オンラインサロン「パチ盛り」に掲載したものを、加筆・修正したものです。